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免疫システムの主役は白血球

私たちの体は約60兆佃の細胞でできています。そのなかの一部の細胞が、生体をおびやかす敵に立ち向かい、いろいろな手段で攻撃し、私たちの健康と生命を守ってくれています。そのような細胞を免疫細胞と呼びます。これら免疫細胞の働きによって、免疫システムは維持されているのです。

免疫細胞の名で呼ばれる細胞はたくさんありますが、それらの細胞の多くは白血球に属します。

白血球は、いうまでもなく血液の成分です。私たちが日で見る血液は赤い液体ですが、血液は血漿と呼ばれる液体成分と血球成分で構成されています、構成比率は液体部分が55%を占めますぃそして、残りの45?6を構成するのが「赤血球」「白血球」「血小板」からなる血球成分です。

血球成分の96%が赤血球です。赤血球の役割は酸素を組織に運搬することです。赤血球の中のヘモグロビンというたんぱく質が酸素と結合します、このヘモグロビンに含まれる鉄イオンが赤い色をしているので、血の色は赤いのです。

血小板は、血球成分のわずか1%を占めるのみです。しかし、血液を凝固させるという重要な働きをしています 私たちがヶがで出血しても、やがて血は固まります。そしてカサブタができると、「もうケガは治った」と安心します あのカサブタには、血小板が含まれています。血小板が役割を立派にはたし終えて、カサブタになったのです。

さて、血球成分の残りの3(こり)を占めるのが白血球です この白血球が、免疫システムの主要な役割を担っているのです。

病原菌を食べるマクロファージ

免疫細胞と呼ばれる細胞は複数あり、それらは白血球に属すると述べました。つまり、白血球と呼ばれる1種類の細胞があるのではなく、白血球と総称される細胞が複数あって、それらが協力して私たちの健康を守っているのです。

これから、白血球グループの仲間を紹介します。まずマクロファージ。このマクロファージの名は、免疫細胞として一般によく知られていると思います。「大食細胞」や「貪食細胞」などとも呼ばれます。名前から推測できるように、食べることに貪欲で大食らいの細胞です。病原薗などの異物をパクパク食べるのはもちろん、死んだ細胞の残骸も食べます。

ところで免疫細胞は白血球ですから、いつも血液の中に存在しているのかといえば、実はそうではありません。マクロファージは体組織の中まで入っていき、異物を追いかけて捕まえ、自分の中に摂り込みます。ちなみに、血液中に存在するときは「単球」という別の名前で呼ばれています。単球は血管の中にあって、免疫機構の一翼を担っています。

マクロファージは、界物を食べて免疫機能を発揮するので「食細胞」と呼ばれますが、ほかにもう1つ重要な機能があります。それについては、もう少し説明を進めてからお話しします。

好中球も細菌を食べる

マクロファージと同じく「食細胞」の働きをする細胞に、好中球があります。好申球の伸間は数が多く、白血球グループの半分以上を占めるとされます。

食細胞ですから、病原菌などの異物を察知すると、ただちに現場へかけつけ、その異物を捕まえて食べてしまいます。つまり病原菌を飲み込み、殺菌して消化してしまうというわけです。

また、好中球は細胞の中に穎粒をもっています。そのため「穎粒球」とも呼ばれます。穎粒球の穎粒は、外敵を攻撃する武器です。穎粒球の伸間には好塩基球、好酸球があります。これらの細胞については、のちほど紹介します。